苦難の日々を過ごす柴崎岳
ロシアワールドカップでは日本代表の司令塔としても活躍したヘタフェ所属の柴崎岳。今シーズン、レアル・マドリーとの開幕戦にフル出場した後、なかなか出場機会を得れおらず、7試合でたったの28分しかピッチに立っていない。
今月のインターナショナルマッチウィークでは、日本代表に選出され、世界ランク5位のウルグアイ代表を破ったゲームに出場。しかしながら、スペインへ帰国するとやはり戦力外扱いを受けることに…。
スペインメディア『Marca』は、そんな苦境に立たされるサムライについてこのように評価している。
「ヘタフェは今シーズン、リーガで良いリズムで、その歩みを進めている。ほとんどの顔触れが刷新されたチームで、もう1シーズン、トップリーグに残ろうと奮闘している。しかし、チーム内には、アリカンテ出身指揮官にほとんど戦力に数えられていない、昨シーズンから在籍している男がいる。それはガク・シバサキだ。
ホセ・ボルダラスは、彼のポテンシャル、そして彼が何をもたらせるのかを理解している。ボルダラスは日々の練習で、ロシア・ワールドカップで強い印象を残した選手の片鱗を見出そうとしているが、しかし、ガクはヘタフェというチームにはまらないままだ」
加えてMarcaは、昨シーズンのバルセロナ戦でのスーパーゴールが彼にとっての絶頂期だったとも添えている。
開幕節のサンティアゴ・ベルナベウでのマドリー戦以来ほとんど出番に恵まれていない柴崎だが、ここからボルダラスの信頼を勝ち取ることができるだろうか…。
ラ・リーガ・サンタンデールで3勝3分3敗と首位バルセロナと勝ち点6差の10位につけるヘタフェ。チーム状態が良いことも柴崎にとって大きなハードルとなるかもしれない。
さらに、柴崎をテネリフェから獲得したプラネススポーツディレクターがバルセロナへ行ってしまったことも厳しい要素。それでもなんとか今後の柴崎の奮起に期待したいところだ。